12/28「ヴェルサイユとモンパルナス」

今朝は雨が上がっている。しかし雲は多く、そしてやたら寒い。

たっぷりある日程のおかげで、「今日はどこに行こうかと・・・」ゆっくりと考えるコトができる。
まだ天気が良さそうと判断し、ヴェルサイユに向かうことに。

  ヴェルサイユ行きRER

リブ・ゴーシュ・シャトー・ベルサイユ駅
 

8:00に出発しメトロとRERを乗り継ぎ9:00前には宮殿前に到着。ようやく朝日が昇り始めるのを見る。

朝焼けに映える宮殿

3年前は休館日で入れなかった宮殿内へ。音声ガイド機や よそのツアーのガイドさんの解説を聞きながらの見学・・・・いくつもの部屋を巡り、有名な鏡の間を巡りしていく。
いずれもトンデモない豪華さである。やはり人間にはやっていいコトと悪いコトがあるとしみじみ思う。これはやっちゃいかんでしょう。

豪華絢爛とはこのこと。

宮殿内には ナポレオンの間というものがあり、そこには有名な「ナポレオンの戴冠式」の絵がドドンと飾ってある。これは確かルーブルにあったはずのものだから、特別に移して展示してあるだろうと一人合点していたのだ・・・・が。

広大な庭のごくごく一部を散歩。99年末の嵐での被害は特に判らない。万単位で木々がなぎ倒されたとのニュースだったのだが無事復旧しているのか?

午前中を宮殿で過ごし、駅そばのカフェにて昼食。今日はオニオンスープのみで質素・・・って 昨日がスペシアル過ぎたのだ(^^;)。熱々のスープが冷え切った体を温めてくれるのだが、味はいまいち頼りない。
 

午後はドコに向かおうかと逡巡して。駅でRERの路線図を確かめ・・・。
まだ一度も訪れたことがないモンパルナスタワーに行ってみることにする。
「まるで墓石のようだ」と酷評され続けているというこのビルは 確かに濃いグレーのただの高層ビルであった。これなら新宿副都心にあっても、マンハッタンにあったとしても違和感がない。そしてそれではパリの人は納得しないのであろう。
人気がないせいか屋上展望台に上るのも混雑とは無縁のスムースさ。閑散としているわけではないが、他の観光スポットに比べれば寂しい雰囲気は否めない。観光客のほとんどはドイツ人のようだ。屋上からはパリが一望でき、その眺めは素晴らしい。シャン・ド・マルスを挟んでエッフェル塔とも対面する位置にあり、エッフェル塔でのイベントを見るには最適かもしれない。そのエッフェル塔の足元には長蛇の列が続いていた。

モンパルナスタワーから エッフェル塔を見る
 

観光を満喫した後は買い物である(なんでやー)。
まずは パリに来れば必ず訪れる セーブル・バビロンのボン・マルシェのグルメ館。ここで恒例のスペイン産のアーモンドプードルを買い込む。3度目ともなれば売り場の構成も、レジの手続きも手馴れたもので、目的の品々をカンタンに買い込んでしまえてちょっと面白くないかも。

続いてはレ・アルに向かってメトロを乗り継ぎ、厨房機材・製菓用具屋のモラへ。
店内にはギッシリと製菓用具がならんでいるが、値段や荷物になること、などなど特に物欲が刺激されず、店内を見て廻るだけに終わる。この近所にはあと2軒もこうした厨房機材の店があり、大阪の道具屋筋、東京の合羽橋のような地域にあたる。その1軒「Aシモン」は3月まで改装で閉店休業中。3度目の訪問となるドゥイルランも欲しいサイズの銅鍋が売り切れで空振り。

気分を変えて、「アニエスb」を物色。しかしサイフなどでソルドが行われているコトだけを確認するにとどまる。うーん買い物気分だったのに、何も買わずに午後が過ぎていく。

この界隈でいちばん気に入っている サンウスタッシュ教会に。相変わらず ステンドグラスの半分ほどが改修のためかただのガラスに置き換わったままで、一番最初に来たときのステンドグラスと、石壁の圧倒的な雰囲気は半減したまま、残念。それでもあまり観光客が来ず、わりあいにひっそりとしたココは一番のお気に入りのまま。

メトロで南下して イズラエルでフルーツの砂糖漬け、スイカだのメロンだのといった珍しいモノから、アプリコットやペシェなど定番を買いあさる。もちろんピスタチオナッツも。つづいてマリアージュ・フレイルで試験管入りタヒチ産ヴァニラを12本購入。これだけあればしばらくお菓子作りに困らない。

外はすっかり夕暮れてしまって、ギャラルイリ ラファイエットのグルメ館でバラ売りの「スシ」(イクラの軍艦巻き、ニセキャビア+チーズの海苔巻、サーモン巻き、タマゴ握り)にフレッシュジュースで74FF。ライチ100g6FF、ブドウ大ぶりのを1房6FF、ダロワイヨのケーキ30FFを買い込んでホテルに戻る。今日の夕食はこのメニュ。こっちの妙な和食にハマっているみたいだ。
 

英国滞在中の友達に電話。こちらからの渡航可能性やキップの状況などを話し合う。
結局 今回の渡英は見送るコトになる。そうココに次回の旅行先がイギリスと決まったのであった。
 
 
 

12/29 「巡り逢いパリ ふたたび」

朝から晴れていて、ちぎれ雲が強い風に乗って流れている。今日の夕食は「ステラ・マリス」に予約済み。それを楽しみにしながらルーブルに行こうか、エッフェル塔に登ろうか・・・天気がよいのでエッフェル塔に登ることにして、トロカデロへ向かう。
こうして 不思議な楽しい1日が始まったコトを私はまだ 知る由もなかった。

今朝も9:00に現地着である。トロカデロのシャイヨー宮の広場にはまだ板囲いが残っていたが、真ん中に通路が設けられててそこを抜けると、あのエッフェル塔への眺望が広がり、上り始めた朝日をバックにシルエットが浮かび上がっている。

エッフェル塔にちなんだ帽子やキーホルダーなどを売る露店のおにいちゃんが 声をかけてくる

「ムッシューこっち見てみて・・・ おっはーー!」

しっかり ポーズ付き。いったい誰がおしえるんだぁ?(^^;)。


 

広場から見下ろしたエッフェル塔の下はまだまだ閑散としたもの。しめしめこれなら スムースに上れるぞと ほくそえみながら坂道を塔に向かって降りていくと・・・・・続々とバスが横付けされ、人が集まり始めるではないか。結局9:20にエッフェル塔のふもとに着いた時には長蛇の列の最後尾に並ぶはめになる・・・・9:00に着いたのになにやってんだぁ(;_;)。

ほぼ1時間、顔をスッポリとマフラーで覆い、吹き付ける冷たい風に震えながら、ひたすら待つ。そこまで顔を覆っているコトと、一人で並んでいることから日本人観光客とは思われないようで、土産物売りがいろんな国の言葉で売りつけに来る。韓国語も中国語もイタリア語も どれもワカランってばぁ。

ようやく 塔の最上階まで登る。62FFなり、また値上がってるよなぁ、ココ。エレベータから見える塔のあちこちにはカウントダウンに備えたらしいランプやその配線、花火用らしい円筒などが見える。ますます大晦日が楽しみになるってものである。

ここに上るのは3年ぶり。シャッターを押す手もたちまちかじかんで感覚がなくなる寒さの中アチコチの写真をおさめていく。風もまたキツイキツイ。

さらに展望台を散策してから、2Fにまで降りる。この上り下りのエレベータの職員のお姉さんたちがまた美人そろいで楽しいのである。カフェで「今日のポタージュ」25FFで身体を温める。熱々のカボチャとその他の野菜がポタージュになってて人心地つける。あぁ美味い。2Fには入場券のバーコードをかざすと顔写真をWEBサイトに登録するプリクラもどきが設置されていた。西暦3000年まで残すとかなんとか書いてあるが、ほんとかぁ???

さらに1F(地上階はG=グランドなので 日本での2階)に降りると「シネエッフェル」という展示コーナーが新設されていた。2000年元旦の花火など映像系の展示ブースであの賑やかな花火がもう一度再現されていた。今度のカウントダウンへの期待もますます膨らむってもんである。

昼食はオルセー美術館内のレストランを目指す・・・・も入館待ちの長蛇の列にあっさり諦める。人気の秘密はなぜかモネの特別展をやっているかららしい。しかし腹も減ってるし、なによりもこの寒さに耐えられない。じっと立っているだけで足の裏からじわじわと寒さが上がってくる。近所のレストランに駆け込むようにして入る。生牡蛎の3種盛り98FF、スープポワッソン(魚のポタージュ)50FF、グラスで白ワイン25FF。メインが無いチョイスだが、ボリューム的には充分。そして牡蛎も滋味深く、魚スープの美味いこと。ある意味どちらも和食に通じる味わい。温っかい食事とワインのアルコールで身体はやっとホコホコとしてくる。

ホコホコとした気分のまま、セーヌ河を渡りオランジュリーへ。モネの睡蓮をみるならココだ・・・・
がなんと2002年12月まで閉鎖中の張り紙。オルセーでモネ展をやっていた理由に今更気付く。

閉鎖を知らせる張り紙は英語+フランス語であった。そういえば以前ならあまり英語の通じなかった、裏通りの小さい店でもカンタンな英語が通じるようになっていたことにも気付く。EU統合の影響はこうしてじんわりと染み込んでいくのであろうか?

睡蓮も諦めたものの、ホコホコ気分を懐にしてマドレーヌのフォションに買出しにいく。自分用のお土産や頼まれ物をあれこれと物色。四季おりおりにちなんだ4種のジャムが新発売(?)されている。全部買うのもかさばるので一番バリエーションが楽しそうな「秋」をチョイス。他には鴨のコンフィやオレンジソース煮の缶詰、モリーユ茸やス
ペイン栗の瓶詰などなどを購入。

フォションのケーキ

ついでに通販用のカタログももらったのだが・・・・あちらでのご贈答用のセットしかカタログにはなく、調理素材やその缶詰などは通販の対象ではないらしい、残念。

フォションのスペシャルデコレ

さて、支払いの段階でちょっとしたハプニング。ここでは商品をカウンターに持ち込み、そこでレジ清算用の磁気カードを作成する。そしてこのカードでレジにて清算して戻ってくると商品が包装完了というシステムなのだが、このレジ清算カードの作成ソフトがバグっていたのだ。ある缶詰を2つ買うと以降の商品がすべて2重にカウントされてしまうというバグで、おかげで700FFちょいの買い物に対して1500FFもの会計になり、しかも気付いたのがクレジットカードでの処理後だったのでややこしい話になってしまった。

店員側が私にクレイムにすぐにミスに気付き対処してくれたのだが、フロア支配人まででてきて平謝りする状況に。結局差額分を現金で返金してもらうことになったのだが、返金額は1000FFちょい。240FFぐらいオマケしてくれた?

つづいては隣のエディアールにて、果物の砂糖漬けでイズラエルには置いてない種類の物を幾つか購入。こちらではレジのトラブルは何もなし。
 
 

今日も観光の午前と買い物の午後という一日を過ごしたことに。ホテルに戻って一休みの後、夕食にそなえて着替えて出かける。3年前に名刺をもらったマダムのお店「ステラ・マリス」での夕食である。

予約時間19:30に入店。予想に反して店内スタッフはフランス人ばかり、お客は日本人ばかり。あの名刺をくれたマダムも今いない。さすがにもう覚えてはいないだろうと思ってはいたものの、最初からいないとは予想外(^^;)。店内はロフト風とでもいうのだろうか、1階よりは吹き抜けテラスになっている2階の方がメインダイニングらしい。その真ん中の席に一人で座るとは オイラも度胸が据わったもんだ(^^)。客は両隣が男性の二人組と6人のグループ。続々とお客が続いて店はすっかり満席状態。今日がこのお店のクリスマス休み明けの最初の日なのでいっそう賑わっているようだ。

日本人オーナーシェフのお店ながら、いやだからこそ? スタッフもフランス人なら、メニューもフランス語のみ。なんとかかんとか読み下しながら、料理の内容なども確かめつつ、結局アペリティフにキール、食事中はガス入りミネラル、料理は「シェフからのコース」680FFで前菜の手長海老のを別のモノに換えてもらうというオーダーに成功。いやぁ まさしくサバイバルフレンチ(^^;)。

さて キールをいただきつつ前菜を待っていると、さっきのギャルソンと、フランス人女性のメーテル・ド・テル(?)が恐縮しながら現れた。料理の変更ができないってなコトかなぁ??と話を聞くと・・・

「すいません、こちらの手違いで・・・・・・・席を用意できない・・・・・・・ご相席・・・・・
  チャーミングな日本人のマドモアゼル・・・・・・・お一人」

ぐらいしか理解できない(おいおい)。

聞き取れた単語を組み立てる・・・・
「こちらの手違いで、1名 お席を用意できないお客様がいらっしゃいます。
  もしよろしければ ご相席をお願いできないでしょうか?
  チャーミングな日本の若い女性です」
てなことか?  困ったときはお互い様である。もちろん断る理由はない。決して 「チャーミングな日本人女性」ってことでOKしたのではない、違うったら違うんだから(^^;)。

「うぃ!」
「ホントによろしいんですか?」
「じゅ こんぷれ !」

ギャルソンたちの顔に安堵の色が広がるのがかえって面白い。
 

やがて 現れたのは 20代半ばくらいのほっそりとした女性、山本未来に似たヒラハラさん。 某財閥系企業にお勤めのチャーミングなOLさんであった。ラッキー。

事情をうかがうと
 「友達と二人で予約していたのですが、友達が体調を崩してしまい断念したんです。
   その人数変更の連絡がキャンセルと間違って伝言されてしまったみたいです」
とのこと。
なるほどそういうコトもあるのねぇ。

食べ歩きと海外旅行が趣味で、毎年の年末年始はBaliなどのビーチで過ごしてきたが今年は初めてパリで正月を迎えるべく渡仏。このお店はかねてからのお目当てだったので、一人でも食べに着たそうな。

「満席のレストランに 一人で食べに来てる人がいらしたなんて、幸運です」
「いや、私も若い女性とご一緒に食事が出来るなんてラッキーですよ。
  ギャルソンさんが チャーミングな日本人女性って言ったんで 一も二もなくOKしたんです」

まったくもう オレったら浮かれてるんだから(^^)。
 

相席のお詫びってことで、二人にシャンパンが振舞われるものの、ヒラハラさんも飲めるクチではなく、私と同じくミネラルウォータで食事を通そうとしていたくらいなので、ちょっともったいない。
 

私が食べたのは

アミューズ:
 ・プチサイズのチーズ風味のシュー
 ・にんにく入りマッシュポテトを親指大で丸めて揚げたもの
 ・クレソンの素揚げ

前菜1:「サーモンのミルフィーユ仕立て」
 手長海老の料理を替えてもらったもの。
 薄切りサーモンとナスか何か野菜のピュレを幾層にも重ねてミルフィーユのように見立てたもの。

スープ代わり:「マロン ポタージュのカプチーノ仕立て、トリュフを散らして」
 栗の甘味をこっくりと生かしたポタージュを仕上げに軽く泡立てたものを小さめのカップに注ぎ、繊切りのトリュフを散らしたもの。

前菜2:「トリュフとちりめんキャベツのテリーヌ」
 この夜一番のヒットかもしれない。野菜のフォンのゼリーでちりめんキャベツとトリュフを層にしてまとめたテリーヌ。さっぱりとした味付けがトリュフの香りを前面に引き立てていて美味。

魚:「ルージュのポワレ、プチフォアグラと緑のソース」
  きんめ鯛のような赤い皮の魚をササっと焼いて、おなじく軽く焼いたフォアグラを載せたもの。
  これにハーブ系の緑の野菜ピュレのソースをそえて。

肉: 鹿肉の赤ワイン煮、栗とマッシュポテト添え
  この季節ならではのジビエ料理で鹿をチョイス。力強いソースが鹿の旨みをしっかりと受け止めてます。

デザート1: チョコアイスをシガー生地のカップに盛ったもの
デザート2:バニラアイスと  シュー生地を土台にリンゴコンポートを盛ったタルトタタン風

プチ・フール:
オレンジピール、ミニオペラ、ピスターシュマカロン
 
 

コースのメインを食べる頃に マダムが登場。やっぱり3年前のコトは覚えてはいなかったが、当時虎屋に通いつけていたこととか、お菓子職人さんのお名前が「アオキさん」であることなどの話で盛り上がる。

料理の感想しては 「キチンと美味しいけど、印象深いインパクトは弱い気がする」といったところでしょうか。
 

さてさて、ヒラハラさんの食べ歩きはもっぱらランチ主体だそうで、ひとつには夜のコースの量をこなすのはやはりキツイということと、夜に重いものを食べるとプロポーション維持が大変だからとのこと。
会社の話、仕事の話、東京のレストラン 恵比寿のモナリザやタイユヴァンの話、パリでの食べ歩きのこと、ポワラーヌのパンを買ってココに来ていることなどなど盛り上がり、気が付くともう23:30! 楽しい時間が過ぎるのは速い。

賑やかに、にこやかに マダムたちに見送られて店を出ると タイミングよくタクシーが拾える。とりあえず、ヒラハラさんを泊まっているリヨン駅前のホテルにまで送ることに。

このタクシーの運転手さん 気さくにアレコレと話し掛けてくる。
酔いも回った私たちは適当な相槌を打っていくだけ(おいおい)。

シャンゼリゼを過ぎたあたりで・・・・・
「あぁ ポワラーヌのパンを忘れてしまってます!!」
「え! 運転手さん、店に戻って! 戻って!!」

大騒ぎしながら店に戻って パンを引き取ると・・・・私が忘れた傘がある(爆)。

ホテル前にて メールアドレスなどを渡して、ヒラハラさんとお別れ。

しかし・・・・パリ独り旅3回にして、2回まで若くれチャーミングな女性と巡り合って美味しい食事が楽しめるとは、なんて素晴らしい街なんだろう、パリって・・・・・・(それは 大きな誤解でないか>俺)。
 
 

12/30 「ルーブルに こもる日」

朝から晴れている。今日はルーブルを目指すことにする。昨日オランジュリーもオルセーも空振りしたので美術館に行きたい衝動がフツフツと沸いているのであった。

ホテルからはテクテクっと歩いてルーブルを目指す。この便利さが嬉しいホテルである。
8:50にルーブルの庭園に着く、地上階のガラスのピラミッドにはすでに長蛇の列。慌てていつもの地下入り口に向かうと拍子抜けするほど並んでいない。開場直後の9:05にはクロークにコートを預けてしまって入場。地上階で並んでいたらあと1時間は寒空の下だったろう。

あの サモトラケのニケ

とりあえず、館内のカフェで朝食、トマト+タマゴのサンドウィッチ+コーヒーで55FFは高いな。

メジャーな順路で館内巡りを開始。ジェリコーの「メデュウサ号の筏」などの大作絵画を見て廻っていると、ここにも「ナポレオンの戴冠式」が飾ってある。あれれ?一昨日ベルサイユにあったのに??
学芸員さんをとっつかまえてさっそく質問

「この絵と同じのを ベルサイユでも見たんですが」
「あぁ、この絵は2つあるの」
「2つ???」
「そう ホンモノ、真作が2つあるのよ」

知らなかった・・・・(*^_^*)。

今回はたっぷりと時間をかけて、館内をそれこそ隈なく見ていく。もちろん広大なルーブル全部の展示品をたった1日で駆け巡れるハズもないのだが、彫刻、彫金、工芸、小さな絵画、さらには地下の中世ルーブル砦跡にいたるまでじっくりと堪能。


 


 

休暇シーズンであるせいか、館内はいつにも増して沢山の入場者がいる。地元フランスの人も多いようで美術品に負けないくらいな美人が何人も(^^)。

14:00すぎ さすがに体力と鑑賞チカラの限界を感じて館外へ。なんかタップリとスゴイものをもらったような疲れ方。ルーブルの地下にあるツーリスト インフォの中のインターネットアクセスコーナー(30分30FF)で アチコチにEメール。さてさてとどいたかなぁ??
当然ながら、ここのキーボードはフランス式。AとかQとかMとかの位置が微妙に違ってて打ち間違いを頻発。これを乗り越えると素晴らしい世界が・・・・・あるのかぁ??
 

地下鉄駅では 音楽パフォーマンスをアチコチでやっている。
一人で民族楽器をかき鳴らす人から、4人とかでオリジナルのCD販売も行ってる規模の大きなグループまでジャンルもいろいろ。で後日知ったのだが、この地下鉄での演奏には許可証が必要で、しかもその許可証をもらうにはオーディションがあるのだそうな。どうりで演奏レベルが高いわけである。

こうしたパフォーマンスに興じたりしながら、セーヴル・バビロンのパン屋ポワラーヌでパンを購入。日本のデパートではここのパンが航空便で輸入され何千円というトンデモない価格がついて販売されている。名物(?)のその田舎パンを1/4(28FF)とカカオ99%!いうチョコなどを買ってしまう。パンは確かに美味い。パンが麦から出来ていることが香りで伝わってくる。気が付くとこれが遅い昼食になっていた。

サン・ミシェルからポンヌフを眺めつつパリ市街の散歩。途中セーヌ河右岸の本屋街などを冷やかす。
晴れているのだが、冷え込みが厳しい。
デパート前のパーカッション パフォーマンス

夕焼け頃にサマテリーヌ・デパートの屋上に上る。教会の鐘がアチコチから聞こえ夕闇がしっとりとパリの街を包んでいく。

綺蹟のような夕暮

オペラに戻り、夕食を迷った末、「こうなったらパリの和食探求やな」と ウナギの「野田岩」に行く。
320FFのウナギセットは・・・
 食前酒に シャンパン(これはクリスマス サービスとのこと)
 タマゴ豆腐(巣が入ってて、私が作った方が上手にできるぞ)
 白焼き鰻の酢の物
 鰻の蒲焼重(予想外にウナギが美味い!)
 抹茶アイス

コストパフォーマンスとしては疑問符がでるが、鰻はもしかすると日本の大衆店で食べるより美味いかもしれない。
 

つづく