8:00 そんな情報をものともせず(?)レンタサイクルでヌメア市内の朝市を目指す。ホテルでレンタサイクルを無料貸し出ししているのだが、ライトがないので夕暮れまでには必ず帰ってくるように念を押される。だが、このレンタサイクルでのヌメア市街行きは 予想外に過酷な行程となってしまった。アンス・バータ地区とヌメア市街との間は約7km程ながら、途中大きな峠道が待っていたのであった・・・・・降りて自転車を押し歩くしかない勾配の坂道(;.;)。平日だからか、出勤(?)の車がビュンビュン行き交う車道をノタノタと漕ぐ始末で交通手段の選択としては失敗であった。
朝市には8:45前に着くも、早くも終盤の様相。
(ずらりとならぶ
パイナップル)
お店の半分近くはすでに売り切り閉店状態。八百屋や観光客目当てらしい工芸品屋が目に付くくらいで、魚や肉などはもう売り切った後の状態。しかたなく、中央の屋台?でカフェオレで朝食。ベトナム人らしい人のやっているオカズ屋さん?にて 粽を購入。竹の皮をほどくとほぼ「餅状態」になった粽の中心に 薄味の豚角煮と炒り卵が入ってかなり美味。
(カフェオレが丼のような大きな器で出てくる
お腹チャポチャポ)
昨日と違って いろんなお店が開いているヌメア市内を自転車にて散策。市内も坂道が多いので自転車での移動はあまりメリットはない。
エルメスはさして広くない店内にスカーフと時計がメインのような構成。ニューカレドニア店だけで買えるオリジナルプリントのスカーフ23000CXFがお勧めとのこと。「限定」とか「オリジナル」とかに弱い私ながら、結局購入せず。なんとかこらえることに成功(^^)。
免税店オールディーズにてコーヒーやチョコなどニューカレドニア産の名物をアレコレ購入。後でわかったが、ここのお土産小物の価格はかなり良心的。
CDショップにてフランス語の童謡や カネカと呼ばれるニューカレドニア音楽のCDを購入。このCDショップのスゴイところは店内のCDの全てが試聴可能ということ。もちろん全てのCDに試聴用のサンプル盤が用意されているわけがないので、サンプル盤のないCDは「商品そのもの」をかけてくれる。アレコレと聴いて5枚のCDを購入すると、さらに1枚「今年一番流行ったカネカだ
プレゼントしよう」とオマケしてくれた。これだけでも嬉しいのに、ホテルに帰って確かめたら、レジの清算が4枚分!
サービスなのか打ち間違えなのかは判らないものの、4枚分の予算で6枚もCDをGet!!
FOSIONの看板を出すお店をのぞくと フランス本国からのワインがズラリとならんだワインカーブ。ワインは持ち帰りも保存も気苦労が多いので目もくれず、ニューカレドニア産フルーツのジャムを4瓶購入。
日本人向け(?)のお土産物屋が軒を並べる「ル・ヴィラージュ」で またも買い物。
日本人のオバアチャンのいるみやげ物屋で「ノーティラス(オオベソオウム貝)」の貝殻1700CXFで購入。続いては陶磁器やリキュール他のお店「Tea
for Tow」にて リキュール類をアレコレ7000CXFばかし購入。 しかしパラパラーーっと買い物しただけでもうこの値段(>.<)。
ついに雨が降り出す。空は明るく曇った状態でのスコールのような土砂降り。1Fのカフェレストランにて雨宿り兼昼食とするも・・・・
ランチのブーダン・ノワールは売り切れ。
その他のメニューはイマイチだったので、レモンジュースのみオーダー。
この店、店員の態度イマ二つ。忙しい時間だったとしても、オーダーを取りに来るのも遅ければ、
ランチの売り切れを知らせるのも遅い!!
雨は30分ほどで上がり、青空にちぎれ雲がいくつも浮かぶ南国風景に戻った。
自転車で来たからには 帰りも自転車である。ジャムだのチョコだのでずっしりと重いデイバックを背負って、来るときに越えた坂道をまたエッチラエッチラと登るのである。景色の素晴らしさが救いだが、自転車での市内行きは二度とすまいと誓う。
パームビーチ近くのスーパーでドリンク、パンなど購入。ここのオーナーが東洋系(ベトナム?)のためか、レジ横には揚げ春巻など中華風の軽食が並んでいる。
ホテルに戻ると14:00過ぎ。またまた ホテル前のビーチへ。平日だからか、あるいは雨模様の天気だから、昨日と比べるとビーチはガラガラ。
今日はカヤックに挑戦! 波の穏やかな海でのカヤックはラクに扱える・・・というよりちょっと物足りない。行きたいトコに行きたいように行けてしまうので、だんだんと退屈になる。
ノンビリしにきたハズなのに、どうしてこうも「何かしなくちゃ」と思ってしまうんだろ。
まったくビンボー症ってのは治らないものらしい。
ホテルのツアーデスクに行くと、明日 ウベアツアーに参加できるとのこと。34000CXFなりで本島を離れ、飛行機で約1時間の旅行である。価格の高額さにちょっと躊躇するも申し込む。
夕食は またパームビーチまで出かける。軽食で済まそうかとも思ったものの、パームビーチショッピングセンター2Fのレストランの「カニ
+ 生牡蠣セット 1300CXF」に釣られてしまう。
カニは只茹でただけのモノとの説明に「なんか料理してくれ!」と依頼、するとカニグラタンとなって登場(^^;)。牡蛎は日本の広島のものとよく似た味わい。しかし、ここのような常夏の島の場合、牡蛎が食べれない時季というのはあるのだろうか??
カニグラタンはカニ肉の隙間にホワイトソースがあるといったぐらいにカニ肉はタップリ入っている、が
火を通しすぎているのか、まるでツナ缶のようなパサパサ感。
デザートには「フローティング・アイランド」をオーダー。
どんなものかよくわからなかったので・・・
「どんなものですか?」
「メレンゲに ナントカカントカ して、アングレーズソースでナントカカントカしたもの」
答の半分も解らなかったが、フランス語での説明をこれだけ解ったことを 自慢すべきだろうか?(^^;;;)。
結局出てきたのは「茹でたメレンゲを タップリのアングレーズソースに浮かべたモノ」で、別名「ウ・アラ・ネージュ(直訳:雪の卵)」。さすがにこの南国で雪はないということだろうか。
卵の素性がよいので、さっぱりと食べれる美味しさだった。
こうしてすっかり脚を疲れさせた1日が過ぎていった・・・
ロビーには 同じツアーに参加するらしい カップルが2組と、同じ島に別の会社のツアーで行くらしいグループが1ダースほどが 迎えを待っていた。
やや遅れて ツアー添乗員のクロサワさん登場。ちょっと華やかな雰囲気のある美人である。
なんでも「パシフィック アート フェア」というイベントが始まっていて、道路規制などでアチコチ渋滞していて遅れたとのこと。
今回のウベア行きのメンバーは・・・・
・ウベア宿泊ツアーの新婚さん
・新婚のカンダさん
・ヒラセ&カワサキの 熟年パワフリャー オバサンコンビ
そして 私の合計7名。そして 日帰りツアーとしての行動は5名というこじんまりした一行である。
ウベアへは ヌメア市街に程近い マジェンタ空港からの双発プロペラ機で約40分の旅。
チケットは厚紙に行き先が記されただけのモノで全席自由席! よい席に座れるかどうかは早いもの勝ちである。なお、この飛行機に乗るときは右側に座る方が良い。離陸直後に右旋回しながらの上昇を行うので、ヌメア市内周辺の海が綺麗に見えるのはこちら側になるであった。
(ヌメア市内と底まで見える海!)
小型飛行機でのかなり揺れる飛行が終わるころ、緑の島が眼下に見えてくる。
底まで透き通った海と、白い浜辺を洗う波の美しいこと!!
上空の揺れからは信じられない程にスムースな着陸で ウベア島に到着。ここで宿泊組のカップルは別行動で別れ、総勢6名での行動となる。
まずは空港から車で5分ほどのレストランで一休み。オバサンコンビは関西からやってきたそうで、特にヒラセさんの賑やかなこと。盛んに「庭先になってるパパイヤを食べて見たいのよねぇ、南国のパパイヤ!」と庭のパパイヤにご執心の模様。まだお互いにヨソヨソしい雰囲気のツアーを和ませてくれるので一人で参加している私には有難い。
南北に細長い島の真ん中あたりにある「青い洞窟」に向かう。底で海とつながっているという洞窟池である。澄み切った水に魚が何匹もいる。パンを投げ入れると魚がくわえて潜っていく様が深く深く見える。
続いて 桟橋に向かう車中、なぜか瀬戸内寂聴の話題でカンダ夫人とヒラセさん盛り上がる。おのおの徐々に打ち解けてくる。
桟橋はこの島唯一の船着場だが、「エメラルドブルーの海」という言葉通りの海が一面に広がる絶景ポイント。
ガイドのクロサワさんいわく
「今日は人数の少ないツアーなので、ゆっくりと桟橋を楽しんでいただけるのでラッキーですよー」
確かに 後で別ツアーの一行がゾロゾロとやってきたが 人数が多いため桟橋の突端での写真撮影もドタバタと交代しながらせわしない状態だった。
ここでは強い日差しが照りつけて、借りた傘は日傘として活躍。意外な使い道となる。
この後、昼食のため、さきほどのレストランに戻ることに
やがて 土砂降りの雨。
昨日よりは空が暗く、雨粒も大きい・・・・ このまま午後も雨だろうか?
不安が募るが・・・
ヒラセさんいわく
「・・・・寂聴さんのお話にね、晴れると思いながら 空に向かって エイ!って
気合を
入れたら晴れたっていうのよ。私もやってみるからね、エイ!! エイ!!」
なんとも 楽しいオバサンである。
レストランへの道すがら 島の雑貨屋さんに立ち寄る。 午後の浜辺での飲み物とかはココで買わないと手に入らないとのこと。トタン板のまさしく「小屋」といった風情の建物で、飲み物はバーのようにカウンターを挟んで店員さんに商品を持ってきてもらうシステム。背後には本島からの缶詰やジュースやミネラルウォーターなどが並んでいる。価格は本島と変わらず観光地価格でも離島価格でもないらしい。
ここでは私のつたないフランス語で ・・・
「むっしゅー あヴぇ ヴ おー ど みねらる??」
「ウイ!」
普通のミネラルウォーターの入手に成功!
つたないフランス語でも 通じたようだ。ありがとう ファビエンヌさん!!
ヒラセさんたちも ちょっと驚いてくれる、フフンフフン(^-^)。
だが もっと驚くコトが起きていた。 雨がやんだのだ。
レストランに着く頃には 青々と空が晴れ渡った・・・ オバサンの気迫恐るべし。
ヒラセさんの熱烈なリクエストに レストランのオジサンが 庭に実っているパパイヤを採ってくれた。木の上で熟した甘く、やわらかく
そしてひときわ香りの高いパパイヤにみんなが舌鼓を打つ。
ほんと美味い! こののバイタリティ溢れるオバサンのおかげである。
昼食は
・ヤシの実をカットして、中のジュースを飲むウェルカムドリンク?。
初めて知ったのだが、ヤシの実のジュースは一つ一つ味わいが大きく違うもののようだ。
私のはアタリ! で とろりと甘く、ほんのりとココナッツオイルなコクもあるジュース。
結局全員が それぞれのヤシジュースを回しのみ(^^;;;)。
・茹でた タロイモ(?)、ジャガイモ、トウモロコシ、カボチャ
青いパパイヤをスライスしたサラダ。スライスしたウリの仲間、
茹でたエビの前菜
タロイモ(?)は コクのあるサトイモといった味わいで、芋の味だけで美味しく食べられる。
カボチャは甘味がすくないが 土の味わいが深いもの。
・タップリの茹でたカニと 米!
渡蟹、あるいはストーンクラブに近い、ひし形の胴体に大きな爪を持つカニをタラフク食べる。
美味い ほんと美味い! こんなのが毎日食べれて、庭にはヤシの実やパパイヤが年中実って、
素晴らしい海が目の前に広がる・・・・ 確かにココは天国かもしれない。
食事では お互いに自己紹介やら ヒラセさんからの新婚カップルのなれそめインタビューやらで
打ち解けた雰囲気に。
私は「ちょっと休みが取れたので、気晴らしにフラーーっと来た」ことに
半分呆れられしまう(^^;)。
食事の後は レストラン前の浜辺で 休憩。 みんな 波打ち際にある貝殻拾いに精を出す。白や淡いピンクの綺麗な二枚貝の貝殻がそこら中に打ち上げられている。
箸置きに使えそうだの、ちょっとオツマミ載せるのに使えそうだのと 妙な盛り上がりで貝殻を探すが、遠浅の砂浜のためか巻貝の貝殻はかなり少ない。
午後、いよいよ目玉のムーリビーチへ。
そこは まさしく天国のような、宝石のような海。
空を見上げると、360度何もさえぎるものが無い一面ラピスラズリの世界、
水面にもぐれば、陽の光と水の泡が回廊のように どこまでも続く淡い透き通ったグリーンの世界が
広がり、まるでミントゼリーの中にいるよう。
沖合いを通りかかった、小さなゴムボートになぜか ヒラセさんとお友達が乗り込んでしまい、浜辺を南へと向かっていった。いったい何をどう話したんだ???
やがて浜辺を歩いて戻ってきた二人によると、長い長いムーリビーチの北の端あたりに私たちはいて、その浜辺の真ん中あたりにはホテルがあるとのこと。さっきのボートはそのホテルの送迎用ボートだそうで、どういうわけか乗せてもらえたとのこと。いやはやパワフルというかなんというか・・・。
私も浜辺の散歩をかねて、そのホテルへと向かう。もちろんテクテクと歩いて(^^;;)。
辿り着いたそこは ペンション風の独立した建物がいくつもならぶ 別荘地といった形式のホテルだった。そしてそのホテルの裏手、ムーリビーチの反対側には美しい濃碧の入り江が広がっていた。これが見れて歩いたかいがあった。
17:00
残念だが浜辺を後にする時間になってしまった。昼食をとったレストランに戻りお茶とお菓子をいただく。お菓子はオーナーの手作りだそうだ。素朴なカップケーキ風。ツアーメンバーで話が盛り上がる。添乗員さんとはWEBサイトや海外ローミングなどなどの話題で盛り上がり、私のWEBサイトアドレスをお知らせすることに。
レストランを出るときに ツアーのお土産として、ヤシの葉を編んで、花を飾った作った帽子がもらえる。とっても南国な気分になるが、冷静に考えると東京ディズニーランドでミッキーキャップをかぶるのと変わらない浮かれぐあいである。
小さな空港から 双発機が飛び立つとウベア島が遠ざかる。まさに言葉通り「天国に一番近い島」だった島が夕闇のむこうへと。
夕食はホテルのレストラン「レクスタント」でシーフードのバッフェ。カニやサーモンや貝などをたらふく食べる。ピナコラーダとで4990CXF。
部屋のTVでかかっていた 映画、あまりに解り易すぎる下品かつベタなコメディに爆笑。「ケンタッキーフライド
ムービー」的といえようか。「シシリーの王子」というタイトルらしい。