ヘルシンキ 豪遊レポ
せっかくヘルシンキにいるので2つ星レストラン「Chez Dominigue」に出かけてみた。

ディナーは4皿で89ユーロ、6皿で129ユーロ、9皿で149ユーロの3コースからの選択なので、用張りな私は9皿コースをチョイス

食前酒:
ソムリエからのお勧めは「先ごろ発見された、1920年のモルトウィスキー」とかシャンパーニュだったですが、恐ろしそうなお値段になりそうだったのとア
ルコールきつめとのことで、「うんとアルコールの軽いカクテルを!」と発注
「ジンベースで、ライムソルベとフレッシュのグレープフルーツのジュースに炭酸入り」のさっぱりカクテル。
極めて美味でしたが、アルコール度数は8%はあった模様。

アミューズ1:
右から薄いチュイル状の2つは「キノコとパルミジャーノのクリスピ」「鴨の皮のクリスピ」
まんなかの白い塊はポーク皮を素揚げしたパリパリしたオツマミ
左はブルーチーズのクリームムースを添えたライ麦のクリスピ
いずれも軽くカリポリした食感にそれぞれの旨みが広がります。

アミューズ2:
手にしているのはサーモンタルタルとサワークリームを詰めたコーン状にしたクレープ
上にはキャビアがちんまり載ってます。 ウマーーー 1つしかもらえないのが哀しい美味さ。
皿のシューにはマッシュルームのクリームムースが詰まってます。
白い容器の中はフォアグラムースのアイスパウダー

アミューズ3:
キャロットとホースラディッシュのムース。どちらも恐ろしいほどの滑らかさです
白い粉はソースのエスプーマ

前菜1:牛肉の一口タルタル、j胡瓜のアイス、イカスミのソルベパール
グリーンのが胡瓜のさっぱりアイスでその下の牛肉のタルタルと粒々アイスになっているイカスミを絡めていただきます。

パンとバター:バターは有塩でした。

前菜2:野菜とりどり
グリーンリーフや茄子のタルタル、クレソンムースなどを盛り合わせ。
茄子のタルタルは醤油ベースの味付けなので、ちょっと佃煮風の味わい

崩すとこんな感じ

前菜3:
ブルーチーズとアーティチョークのモッチリしたムース(食感は胡麻豆腐に近い)に薄い薄い生ハムを載せ。
振りかかってる白い粉はアイスとかではなく、常温の何かですぐに口どけるソース。ちょっと塩味強め。
前菜4:
フォアグラのムースにコンソメジュレを載せ、軽くコンフィにした洋梨と洋梨のソルベ、そして洋梨のエスプーマ
フルーツの酸味とフォアグラの脂質がマッチします。

魚料理1:
帆立貝柱、イカスミの寒天パスタ、ホワイトチョコソース、白トリュフスライス
ホワイトチョコソースは甘味はなく、むしろ塩辛いくらい。ショコラの風味も今ひとつでていなくて、ちょっと残念。

魚料理2:
魚のだし汁で炊いたポリッジの上に、タラの蒸し煮とタラの皮を香ばしくカリカリに焼いたのを載せて
クレソン?ピュレと澄んだコンソメを添えて。
これもちょっと塩が強め。お酒とあわせるにはちょうどよいのかも?

メインの前の口直し:
クミンのソルベ、コーヒーのムースとパウダー
謎製法のコーヒー風味のパウダー(常温で提供され、口にすると滑らかに溶ける)とクミン風味で口中をすっきりリフレッシュ

メイン1:
皿にガラスの蓋が被せられた状態で運ばれ、蓋の中は白く煙ってました・・・

蓋をとると、森の木々のような香気がテーブルに広がります!
茸イロイロ(トランペット茸とか黒トリュフ、白トリュフとか)をフォアグラノクリームとソースペリグーで戴きます。
当然 激ウマーーーー

メイン2:
鳩の胸肉のロティ、心臓ピュレのソース、ガラでのソース、パルメザンのクリスプ、野菜とりどり
料理法はクラシックですが、プレゼンテーションを現代風にアレンジしています。

崩すとこんな感じ

デザートの前の口直し:
サワーミルクのソルベ、リンゴンベリーのソース、ピスターシュたっぷり

デザート:
皿が運ばれてから、テーブルで最後の仕上げです。

デザート1:
ヨーグルトソルベにグレープフルーツ果汁のソルベパウダー、レモン風味のメレンゲ
これに過冷却状態のグレープフルーツジュースを注いであります。
ウマーーーイ

デザート2:
フィンダンショコラとポップコーンのソルベ
フォンダンショコラにはミルクチョコとポップコーンの2色のソースがかかり、ソルベにはショコラの謎製法パウダーが添えられてます。香ばしい
ポップコーン風味がチョコにマッチしてます。

追加で紅茶をオーダー

紅茶に添えられるプチフール
左から マンゴーとパッションフルーツのパート・ドゥ・フリュイ、アップルシナモンのマカロン、ジンジャー風味ガナッシュショコラ

サルミサッキ風味のグミ、ラズベリーの「ギモーブ、ジュレ、パート・ドゥ・フリュイ」の3種とトリュフショコラ

フロアスタッフの方々も一人で食いに来た日本人には興味津々のようで、サーブのたびにあれこれと質問される
何度目かには
「ところで、美味しいってフィンランド語ではなんていうのがいいの?」
「あ、すいません私 フランス人なんでフィンランド語はわからないんですよ」
てなこともあったり。
・・・フィンランドでは英語さえ喋れればEU圏の人が暮らして働くのはナントカなるみたいだ。
最後はフロアのみなさんの写真もパチリ。
写真映りがイマイチなのですが左から3番目の方はもっと美人です(^−^)。

最先端技法を存分に駆使した料理、美味しゅうございました。