40話:

地表を覆う砂の一粒一粒に、無限の謎を秘めた星。
ここにすべてがある。

PSが、百年戦争が、ギルガメスが、バララントが。

すべてのものがここに収縺される。

照りつける太陽、吹きわたる風。
静寂のなかに、歴史が眠る。

次回「クエント」

キリコは自分の過去に出会えるか。
 
 
 

41話:

文明を見捨てたのか、文明に見捨てられたのか。
延々、悠久の時の流れをさかのぼり、谷の底に行きついた、
謎の民クエント人。

彼らがめざしたものはなにか。
彼らが恐れたのはなにか。

アストラギウス銀河の秘密が、この星に眠る。

次回「砂漠」

3000年ぶりに稲妻が走る。
 
 

42話:

クエントとは、谷の底のこと。

数千年を経て、地の底に姿を隠した超文明を追って、キリコが走る。

クエントの神の子とは。
神の子の野望とは。

すべてを包んで煙る谷底に、己れのルーツを求めて、キリコがさまよう。

次回「遺産」

キリコは追い、そして追われる。
 
 
 

43話:

時空がねじれ、地層が断裂する。
惑星クエントの腸がえぐられる。

垣間見えた、古代超文明の輝きが野望をそそる。

アストラギウス銀河の暗闇に、巨大な鼓動が響き始めた。
禁じられた扉を開くのは誰だ。

次回「禁断」

神の目覚めが始まる。
 
 
 

44話:

クエントへ。
あらゆる権力が、あらゆる野望が、
大いなる謎を秘めた辺境の惑星へと向かう。

クエントの地底に住まうは、神か、悪魔か。

謎は歴史を溯り、閃光は欲望を映し出す。

次回「遭遇」

戦慄が、核心へといざなう。
 
 

45話:

クエントが発する、暗く巨大な引力が、
アストラギウス銀河のきな臭い火種を吸い寄せる。

錯綜する陰謀と術策。

目に見えぬ無数の導火線に火が走る。
忌まわしくも懐かしい、あの臭い、あの音が甦る。

次回「予感」

クエントの大地が震える。
 
 
 

46話:

膨大な、あまりにも膨大なエネルギーの放出。
巨艦を突き抜ける火玉。
塵も残さず消え去る艦隊。

3000年のかなたから、古代のエネルギーが爆発する。

戦闘か、欲望か、キリコか。

未知なる意志を触発したのはなにか。

次回「異変」

クエントの空が燃える。
 
 
 

47話:

暗黒の宇宙から届いた、支配者からの招待。
謎の香りに包まれた、絶対権力の甘い味。

そこには、欲望を満たす全てがある。
神の誘惑に、あらゆる野心が魅せられる。

次回「後継者」

神の意を受けるのは誰か。
 
 
 

48話:

人の世の喜びも悲しみも、
一瞬の星の瞬き。
万物流転。

すべてが宇宙に仕組まれた、巨大なイルミネーションだとしたら。

底知れぬ闇の中に しつらえられた、ただ一つのいすに座り、
いつ果てるとも知れぬ、無数の光の象徴を見つづける者。

それは誰か。

次回「異能者」

それが、わが運命なら。
 
 

49話:

宇宙でたった一人その資格を持つ男が、座標を定めて走り始めた。

生まれながらのPS、異能者、神の子。

バララント、ギルガメス、アストラギウスの絶対支配。
壮烈な決意が、自らを加速させる。
すべてをこの手に。

次回「乱雲」

もう止められる者はいない。
 
 

50話:

死にかけた神が呼んでいる。
全宇宙を敵にしても、わが下にきたるべし。

われは与えん、無限なる力を。
われを伝えん、3000年の愉悦を。

神なる者の壮大なる誘惑。
人たるものの壮絶なる決意。

いま、クエントに、最後の戦いが始まる。

次回「修羅」

すべてを得るか。地獄に落ちるか。
 
 

51話:

一人の男と、一人の女が、銀河の闇を星となって流れた。

一瞬のその光のなかに、人々は見たものは、
愛、戦い、運命。

いま、すべてが終わり、駆けぬける悲しみ。
いま、すべての始まり、きらめきの中に望みが生まれる。

最終回「流星」

遥かな時に、すべてをかけて・・・