2022年08月 東京マンダリン・オリエンタル 中国料理センス ディナー

こちらは中国料理レストランには珍しく1名でもコースが食べられるのでした。
極品佛跳牆 が食べられるということで「水晶(CRYSTAL)」をチョイス

急にテーブルを予約したので、残念ながら窓側の席は叶わず。
でも担当のウェイトレスさん(マスク姿だけど)が瞳の綺麗な美人だったので何も問題はない(^-^)


ポジショニングプレートはこんな感じ
 



お茶はウェイトレスさんのお薦めに従って「麗妃東方美人」
爽やかな味わいが料理を引き立てる素晴らしい選択でした。

急須にミッチリと茶葉を詰めて淹れても渋みなど皆無。そして5煎以上お湯をいれても味わいが持続するという驚き。




前菜1:青檸椒麻海蜇砂肝
葱と花山椒で和えた砂肝とくらげが かぼすの器に入ってます。
砂肝のコリコリとした食感とクラゲのクニクニした食感が一体となった妙味です。



前菜2:北海道花咲蟹炒鮮奶上湯官燕
北海道産花咲蟹と卵白と炒め、金華ハムの上湯スープベースのソースに燕の巣を載せて提供されています。
蟹の甘味と上湯ソースの旨味が混然一体となった美味しさ



このあたりで「一人でコース食べに来てるので暇そうにしてる客」を気遣ってウェイトレスさんが「館内Wi-Fiでなら 雑誌や書籍などを読み放題になる電子書籍アプリ」を紹介してくれる。


前菜3:即烤京都片鴨巻
銘柄鴨の京鴨を北京ダックにして前菜の量で提供されてます。
もちろん美味しい。



魚料理:XO 醤脆炸甘鯛
甘鯛の鱗揚げに 同じく甘鯛からの出汁に自家製XO醤を使ったソースを添えて
和食でも通じるくらい素材の美味しさを前面に出した一品



メイン1:  極品佛跳牆
あの「佛跳牆(ファッテイチョン)」!
「死んで仏になった者の傍でこのスープを嗅がせると、あまりの美味しい香りに跳ね起きた」(民明書房刊「中国料理とブードゥー教」)とも
「煩悩を捨て去ったはずの仏僧ですら、このスープの香りには壁を跳ね飛んでやってくる」とも言われる中国料理を代表するスープ。
こちらは正統版で「干し貝柱、烏骨鶏、鮑、編笠茸、つぶ貝」などを上湯スープで蒸して旨味を凝縮させたもの




一口でも爆発するように旨味が広がり、ダラダラと後味が残ることなくスッキリと切れる素晴らしい美味しさ。
これを事前予約無しで食べれたのは感謝しかない。



メイン2:蠔皇扣鴛鴦鮑魚
 吉浜産干し鮑と気仙沼産フレッシュ鮑とを オイスターソースベースで煮込んだ品
さすがにコース内の1品なので干し鮑のサイズは小振りですが、乾物だったとは思えない新鮮な磯の香りがして、
フレッシュの鮑との食感や味の凝縮度の差を楽しめる逸品





肉料理:豆豉炒和牛柳
和牛サーロインをブラックビーンソースで炒めたもの。
お肉そのものが素晴らしく美味しいのをブラックビーンソースがさらに美味しさを引き出してます。


 
〆の料理:京都火鴨絲雪菜炆米
京鴨を雪菜という高菜漬に似た漬物と一緒に炒め合わせたビーフン
もちろん美味しい




デザートは4種から選べるのだけど、結局こちらにしてしまう
今古杏仁甜蜜蜜 / 茘枝蜜鮮磨杏仁荳腐垪百合干蓮子杏仁茶
今昔の杏仁豆腐 / ライチ蜂蜜シロップの杏仁豆腐(左)と ハスの実いり 杏仁茶(葛湯風にとろみあり)

かつての杏仁豆腐は温かくトロミが付いた杏仁茶を煮だしたモノだったそうな。
それと今の杏仁霜をゼラチン+寒天で冷やし固めたタイプとの食べ比べ。
中央のは金魚を象った 生月餅。中国カスタードが入った白玉系のもっちり生地のお菓子


本来はウェルカムドリンクとして、無料登録のマンダリン・オリエンタルのFun会員にサービスされるお茶をデザートにズラしていただいたもの
良質の爽やかなウーロン茶に杏や桃など果実の風味がついた冷茶。デザートに合わせてもピッタリと美味しい


デザートの「生月餅ってどういうものですか?」を発端にしばしウェイトレスさんと中国菓子とフランス菓子の違いの話で盛り上がる。
そのお陰かなのか「楽しくお菓子話をさせていただいたので、ささやかですが このお店のお茶の試飲セットです」とお土産もいただく。
ラッキー!


オシマイ